皆さん、WBCはご覧になりましたか?
わたしは母が野球好きで、幼少期からよくテレビで観戦していました。
タッチというアニメも流行っていて(世代がバレますね)、
小学生の頃は男の子に産まれたかったと思っていたものです。
女の子でも野球はできますが、わたしはスポーツ全般が大の苦手でした。
中学ではバレーボール部に仮入部したのですが、腹筋ができず数をカウントする声が出なくて
「聞こえませ~ん!」と言われた後にクスクス笑う声が聞こえてきました。
それを(バカにされてしまった…)と感じ、ビビッて入部をあきらめたという黒歴史があります。
その後個人競技の部活に入り、運動することが大好きになったのですが、
チームスポーツは遊びでしか経験がないのでとても心残りです。
というのも、保育はチームスポーツに似ているなと思うようになったからです。
前置きが長くなりましたが、保育とスポーツ、特にチームスポーツには共通点が多いのです。
・パッと見はすぐできそうだけど、やってみると奥が深い
・コンディションが大事
・シュミレーションが大事
・ミーティングが大事
・ポジションによって適性がある
・選手以外にサポートしてくれるスタッフがいる
・同じ試合は一度もない
・ただの仲良しチームでは勝てない
・良いチームは同じ目標を達成するために個人が持てる力を発揮できるチーム
いかがでしょうか?
保育は勝ち負けを競うものではありませんが、フィールドに立つという感覚が似ていませんか?
それに、どれだけ技術を磨き知識を持っていても、一人のスーパープレーで優勝は不可能。
やはりチームメンバーの一人ひとりが役割、能力を発揮し、うまく連携することが必須です。
保育も同じことが言えると思います。
WBCでは「優勝する」という目標を掲げ、達成するために選手達が一丸となりました。
そのチームの中で、一人ひとりの選手が輝いていたと思います。
保育現場でもそれぞれの立場や役割は違えど、同じ目標を持つことがまずは重要です。
わたし自身は恥ずかしながら、自分のやりたい保育に固執していた面がありました。
そういう気持ちでいると、やりたいようにできない不満や、他の職員の保育への批判に目が向き
悩んだりうまくいかなくなることがどんどん増えていきました。
今となっては反省しきりですが、わたしを含めチーム自体がうまくまとまっておらず、
素晴らしい保育理念はあったものの、保育はバラつきがあり実践には至っていませんでした。
最近は、個の時代、多様性の時代と言われ、個人の価値観を尊重する社会になりました。
そのこと自体は素晴らしいのですが、組織のマネジメントにマイナスの影響を与えているケースも
少なくないように思います。
保育園のように職員同士の連携が必須の職場では、『組織軸』というものが大切だと考えます。
皆さまの園でも、保育理念を達成するためのチーム作りを意識されてみてはいかがでしょうか。