人間関係がうまくいかない理由

皆さんはなにか人間関係のお悩みをお持ちですか?人の悩みの 8~9割は人間関係と言われていますし、保育職員の退職理由の上位にも職場の人間関係が挙げられています。では、人間関係がうまくいかないのは何故なのでしょうか?

結論から申し上げると、人間関係がうまくいかない理由はわたしたちの脳が利己的だからです。あまり認めたくない事実かもしれませんが、人間の脳には自分が生き延びるための様々な仕組みがあり、ほとんどの人は自分にとって都合よく物事を見たり解釈しています。 “自分は正しい”“自分は優れている”と思いたいがために、人に対して否定的な見方をしてしまうということを、無意識的にやってしまっているのがわたしたち人間です。 また、相手の言動に関係なく、身体的特徴つまり見た目の印象で好き嫌いが分かれてしまうのも脳の機能です。自分にとって敵か味方かを、身体的特徴が自分と似ているか、遺伝子的に強いかどうかで瞬時に判断しているというのですから驚きです。

このように、わたしたちは脳の仕組みによっていじめやハラスメント、マウンティング、えこひいき、差別というような相手を貶める思考や言動をしてしまいがちです。こうした脳の特性を踏まえた上で、自分の人間関係を振り返ってみると、不要な思い込みをリセットできるかもしれませんね。