保育者にメンタルケアを届けたい理由

今、現代社会では様々な不安やストレスがわたしたちに強い影響を与えており、全世界的に精神疾患、メンタル不調者が増加してきています。では、精神疾患やメンタル不調の診断を受けた人以外は、健全なのでしょうか。穏やかな心で曇りない目で周囲の人と調和し、尊重できているでしょうか?自分や他人を批判して傷つけたり蔑んだりしてはいないでしょうか。

昨年度、子どもに対する保育者による虐待・不適切保育が事件として明るみにでました。その後も不適切保育の発覚が相次いでいます。なぜ虐待や不適切保育が生まれるのか?確かに保育の専門性の欠如、知識不足という側面もあるかもしれません。では、不適切保育が何かを学び、どう対処するか研修を受け、防止策を取れば起きないのでしょうか?学校ではいじめが起こり、会社ではハラスメントが起こり、SNSでは誹謗中傷が絶えない世の中です。心の中に溜まった不安や不満というストレスが、形と向きを変えて誰かを攻撃してしまう、それは誰にでも起こり得ることだと思います。

不適切保育を失くすことを徹底する前に、まずは保育者が抱えている不安やストレスを把握し、対処することが重要だとわたしは考えています。なぜならわたし自身も、自分の心の不安定さやコントロールの難しさに悩み苦しんできたからです。メンタルヘルスと心理学について学んだ今でさえ、感情が自在にコントロールできるわけではありません。ですが、自分や他人を責めたり否定したくなるようなことはだんだんと減ってきています。

キーワードは安心感

子どもにとって安心できる場所がどれほど大切か、保育者なら誰でも知っているはずです。安心しているからこそ自己表現ができ、挑戦ができ、遊びに集中でき、成長できます。逆に不安が強い状態の子どもは、意欲が低かったり、気持ちが落ち着かずイライラしがちです。それは大人も同じです。
不安とストレスの原因に対処し安心感を高めることで、保育者の姿もきっと変わります。

わたしはメンタルケアを通して、健康で穏やかな心で保育できる環境をサポートしたいと考えています。

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