~感情に振り回されて疲れると感じたら~
今日は“気分”と“感情”について考えてみましょう。わたしたちは「親切にされてうれしかった」「勝負に負けて悔しい」など、自分に起こったできごとに対して感情を持ちます。一方、気分というのは特に理由もなく感じることが多いです。何となく気分がいい時もあれば、憂うつなときもありますが、感情と違って言葉で表現しにくい分、自覚も難しいです。感情は記憶に残りますが、気分は一過性のものですぐに忘れてしまいます。それ故、わたしたちは感情のほうを重視しがちです。
ですが、この“気分”が実は侮れない存在なのです。例えば、気分が良いときはうれしく感じることが、気分が悪いときには鬱陶しいと感じることはないでしょうか?自分には嫌なことばかり起こる、悲しみや怒りの感情に疲れる、と感じていたら、それは“気分が良くない”ことがベースにあるのかもしれません。
では、気分とは一体何なのでしょうか?気分の正体は一つではありませんが、身体のコンディションと周囲の環境の影響が大きいです。例えば、お腹がすくとイライラして不機嫌になる人は多いですが、血糖値やそれに関するホルモンが関係していそうです。その他にも血圧、様々なホルモンバランス、気温、気圧など、身体に起こる影響が気分の原因となっていると考えられます。
あなたは普段、どんな気分で過ごすことが多いですか?気分良く過ごせるのはどんな時ですか?起こるできごとや感情を変えようとする前に、自分の気分に注目しコンディションを整えることを意識してみるのも良いかもしれません。